足構えは移動しても崩れないように
どこに移動しても崩れない足構えが出来ていますか?
足さばきには、送り足、歩み足、開き足、継ぎ足の4種類があり、どの足さばきにしても、最終的には基本の足構えに戻らなければいけませんね。
特に大切なのが、左足の引きつけです。
右足を移動させたら必ず左足を引きつけて、体勢の崩れを可能な限り少なくすることです。
大人から剣道を始めた方などにも比較的多くみられるのに、打突した際に左足が上に跳ねあがるのを見受けます。
ですが、剣道の体のリードは下半身が基本であり、正しい足構え維持して、足さばきで動いていれば上体がぶれることもないのです。
例えば、送り足での前後の足さばきなら、右足が出た分だけ左足を素早く引きつけ、常に基本の足構えを維持するようにしなければいけません。
これば、開き足での左右の足さばきでも同じで、重心が片寄らないように注意しましょう。
そして正しい足構えをし、足さばきの基本を身につけたら、それを使って攻め、打突まで途切れることなく行えるようにします。
特に大人から始めた剣士の場合、実戦で体力や体格差で劣ることも多いのではないでしょうか。
そうした時に覚えておきたいのが側面正対からの攻めです。
お互いが正面からぶつかれば、体格に勝る人が有利なので先手を取られことが多くなります。力にしろ懐の深さでも体格で劣る人が不利になりますよね。
その為、開き足を使って僅かに相手に対して角度をつけてずれて、相手の中心を制するようにするのです。
このようにすれば相手の剣先はこちらの中心線から外れ、こちら側からは相手の中心を取ることが出来るわけです。
このように左右の足さばき意識して側面正対で対峙すれば、体格やパワーなどの不利をはねのけることが出来るので、まずはしっかり、正しい足構えを理解して、基本の足さばきを習得するようにしましょう。
なお、基本の足構えは剣道指導要領などにも規定がありますが、極端に足幅が広かったり狭かったりすると、瞬時に体をさばくことが出来なくなるので、個々の体格などによって調整しましょう。
長く剣道を楽しむために注意すべき「足さばき」とは?